フットケアの血管評価と血流評価

先日、足趾の壊死の患者さんについての相談をうけました。転倒を契機に足に挫創を作った様で、それがなかなか治らないという話でした。しかし、以前の下肢血管の評価から、切断しないといけないことになったのです。しかも太ももで(大腿部で切断)。

フットケアのために血管評価と血流評価が大事!

昨年紹介していただいた先生に相談しまして、そういった足の壊死で切断に至る患者様に対しては、血管評価と血流評価が大事であることが確認できました。

血管評価というものには、従来からの造影CT、MRAなどがあるのですが、切断のレベル判定などには下記に示すような血流評価が必要になってくるということになります。なぜかというと切断後の皮膚の状況(うまく治っていくかの判断には後者が用いられるからです)

SPP(Skin Perfusion Pressure 皮膚灌流圧)測定

これは皮膚微小循環の血流を指標とした灌流圧のことで、皮膚レベルでの血流評価に用いられるとのことです。

適応としては、今回の切断レベルの決定以外にも、難治性潰瘍の治療予測や、カテーテル治療やバイパス術の治療効果判定にも用いられるものだそうです。

(フットケア実践、全日本病院出版会 Q&A P18)

カネカメディックス様のサイトから引用:https://www.kaneka-med.jp/aso/contents04.html)

レーザードップラーセンサを用いた検査で、上図のとおり、足に巻いて計測するものです。足に巻いたりして全身の血流評価を行うABI検査(足関節上腕血圧比ankle brachial pressure index:ABI)が有名ですが、これでは、血管の石灰化の影響をうけることもあってか、糖尿病や透析症例の評価には不適、任意の部位での評価というのもできないということが言われています。

SPP重要です!

 

他、どれくらい酸素が含まれているか酸素分圧を調べる検査、tcPo

経皮酸素分圧測定も大事です。

(引用先:https://www.perimed-instruments.com/products/hyperbaric-tcpo2)

 

 

ドイツ式フットケアスクール【大阪】 (←フスフレーゲ)

大阪でもフットケアの講習が受けられるところを見つけました。

フットラボインスティテュート

”当校は、フスフレーゲのプロフェッショナルを育成します。”と書かれており、

スクール主体の経営です。 日本フスフレーゲマイスター協会が行っているとのことです。

フスフレーゲを仕事に取入れたい、フスフレーゲ資格取得を希望の方の授業です。とありまして、サイトの表を引用しますと、

講座名
受講時間
受講料(税別)
教材費(税別)
ドイツ式
フスフレーゲ認定講座

講義時間 56時間
サロン研修 4時間

336,000円
30,000円

受講料が33万6000円(税別)なので、最初から一気に本気で、資格をとりたい方のためのものとなっています。

でもそれもそのはず。8日間のプランで、9:30-17:30(昼1時間休憩あり)です。

エンジニア的に興味があるのは、

”テクニカルフットプリント”

”トリッシャムの取り方(立位と座位)”

”靴学・テクニカルシューフィッイング”

のところでしょうね。 各テーマ3時間ほど費やします。

 

一般の方が目指すこの資格以外にも、医師、看護師を対象とした講座も開講されています。あとはアドバンスとして、ステップアップ講座

も用意されています(人工爪の作成、巻き爪矯正)。

 

フットケアはどこで学べる? 東京 ”足と靴の専門技術トレーニングスクール”(← フスフレーゲ)

フスフレーゲというキーワードをきっかけに、フットケアの実際が勉強できるところが日本にあるのかなーと調べますと、ありました!

フスウントシューインスティテュート

Fuss und Schut Institut (ドイツ語でした。”足と靴の学校”ということになります)

サイトはここをクリック

募集のところの文章を引用しますと、

”フスウントシューインスティテュートはのプロフェッショナルを養成する学校です。 足のケアから整形靴製作まで様々なセミナーを用意しております。 ドイツ式フットケア「フスフレーゲ」の講座や、オーダーインソール・オーダーメイド靴製作が学べる「オーソペディシュー」テクニックセミナーなど、多数開講! ドイツ人マイスター、医師等専門家から短期間で学べるセミナーもあり、働きながら安心して通うことができます。”

となっています。なのでフットケアだけでないというところがすごいですね。

あとドイツからのものなのだ、ということを示す証拠に、

在日ドイツ商工会議所後援

となっているのもいい気がしました。 信頼を勝ち取っている感じです。

ドイツの講師もいらっしゃる(校長がドイツ人)こと、整形外科医(佐藤雅人氏、日本足の外科学会幹事、日本靴医学会監事)も講師として関わっている点も注目できるところです。

 

まずは第一段階として、”足と靴のプロセミナー” というのが用意されています。2日間コースで、

講義内容:足の解剖・生理学 / 足の疾患・診断学 / 接客実践 / 歩行・生体力学 /
靴学・オーソペディシューテクニック

となっています。

基本的なことを学べそうでよさそうです。 料金は、

受講料:¥44,280(教材、税込)

です。

この次のステップとして、フスフレーガーコース、オーバフスフレーガーコース、フスフレーゲマスターコース(ドイツ研修)と続くのですが、フスフレーガーコースを取るかとらないかの分岐がポイントになるような気がしました。

理由:お値段です。

受講料:¥345,600(教材、税込)!

現役のドイツのフスフレガーが直接指導 ということと、

サロン、介護施設、病院などでの研修 というところが、本気度を試されます。

この辺は、将来これで仕事を取っていくんだっていう方のためのどちらかというとB to Bな感じなのでしょうか。 B to Cというよりも。

 

フットケア → フスフレーゲ

フットケアを知った記憶を遡っています。 一つ思い出したのは、丁度10年ほど前にドイツへ留学に行ったときのことです。 家内から聞いたのが、この言葉でした。

”フスフレーゲ Fussplege ” ドイツの職業の一つで、足全体、靴の管理もするっていう仕事があることを知りました。ドイツでは、マイスター制度といいますか、みんながみんな大学を目指すということはなく、一定の年齢に達すると、専門職として生きていく、そのための技能を身につけていく、っていうのが普通のキャリアとしてあるそうです。インターネットで調べてみると、そのフスフレーゲは医療職の括りのようだけど、医師のようでもないんだなぁというのが第一印象でした。

でもドイツでの生活では、少しはドイツ語を話しましたが、生活していくのがやっとで、それがどんなものなのか、などと思う事もなく過ぎてしまいました。行く前にそんな技術を見につけて日本で展開していらっしゃる方がいることも知ったのですが、いろんな忙しさにかまけて、一旦忘れていっておりました。

フットケア → 整形外科

”フットケア”この言葉を初めて知ったのは忘れましたが、覚えていることとしては、ある整形外科クリニック開業された先生が、”フットケア始めました”とクリニックの特徴の1つとして言っていたことだったと思います。脊椎専門の先生だったので、とても意外であり強烈に印象に残りました。 開業ということは、保存治療のプロになるということでもあるから、そういう周辺的な領域に手を延ばしていく必要があるのだなぁと思ったのです。

それらしい本ってないのかを探したところ、目にしたのは、下記の雑誌(整形外科関連の書籍っていうのはない、なさそうです。意外でした)。

”整形外科外来のフットケア”(monthly book Orthopaedics 全日本病院出版会) 2015年 3月

基礎的なこととしては、

”アーチとアライメント異常に対するフットケア”ということで、扁平足のはなし、簡単な見きわめ方法、とか

”前足部変形に対するフットケア” ということで、外反母趾をどうやって包帯で治療するか

”フットケアを要する皮膚・爪病変の評価と治療” ということで

基礎的な爪のケアの方法が学習できます。

”スポーツ選手のフットケア”っていうのは重要っぽいのに、特にそういった話が今まで普及していないってのも意外でした。

 

この辺りを基礎的なこととして学習するのがいいかなと思いました。

 

 

フットケアとは? ここからはじめる理由

”フットケア”はもちろん足のケアのことです。爪のケアから始まり、足の整容上の問題(アライメント異常とかいいます)についてとか、靴を履く際のインソールのことだったりととても幅広い”足”についての総称です。これから何回かに分けいろいろその奥深さを紹介していきたいと思います。

この”フットケア”を ヘルスケアエンジニアの1つの分野として押さえたいと思った理由は幾つかあります。 実は私は、医師(整形外科専門医)ではありますが、大阪産業大学という総合大学の工学部機械工学科に所属しています(医工学研究室を担当しています)。

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